e.maxの主成分は二ケイ酸リチウムは曲げ強度360~400MPa(メガパスカル)を有するセラミックスで、非常に高い耐久性を持つ素材とシステムです。
また、高い生体親和性を持っているためアレルギーの心配がなく、天然歯のような最適な色、半透明性や明度といった審美性も兼ね備えています。
e.maxには大きく分けてe.maxブロックをCAD/CAMテクニックで削り出す方法と、e.maxインゴットを高温で溶融加圧するプレステクニックで削り出す方法があります。
弊社では、後者のプレステクニックで製作いたします。
- ・テーブルトップ(臼歯咬合面のベニア)
- ・シンベニア(薄いベニア)
- ・ベニア
- ・インレー
- ・オンレー
- ・パーシャル クラウン
- ・前歯クラウン、臼歯クラウン
- ・3本前歯ブリッジ
- ・支台歯として第二小臼歯までの3本ブリッジ
- ・電鋳クラウンへのプレス
- ・インプラント上部構造
- ・テレスコープ クラウン
IPS e.max プレスの修復物において、さらに以下のオプションが可能となります。
- ■IPS e.max セラム シェード、エッセンス、グレースを用いた
審美的キャラクタイゼーションおよびグレース - ■IPS e.max セラムを用いた審美的レイヤリングおよび
部分的なカットバック
- ・大臼歯かかる臼歯ブリッジ
- ・4本以上のブリッジ
- ・非常に深い歯肉縁下での応用
- ・残存歯質が極めて極小となった患者
- ・ブラキサー患者
- ・キャンチレバーブリッジ
- ・メリーランドブリッジ
- ・適応症にない症例への適応
IPS e.max プレスの修復物において、さらに以下のオプションが可能となります。
- ■IPS e.max セラム シェード、エッセンス、グレースを用いた審美的キャラクタイゼーションおよびグレース
- ■IPS e.max セラムを用いた審美的レイヤリングおよび部分的なカットバック
ワックスアップを行い、ロストワックス法を用いてインゴットをプレスします。
プレス後、ステイニング、カットバック、レイヤリングテクニックにより修復物を製作します。
ステイニング法
IPS e.max プレス単体の修復物に、ステインおよびグレーズで仕上げます。
ニケイ酸リチウムの魅力である、強度(400MPa) を活かした修復物製作が可能です。
ステイニング法
IPS e.max プレス単体の修復物に、ステインおよびグレーズで仕上げます。
ニケイ酸リチウムの魅力である、強度(400MPa) を活かした修復物製作が可能です。
接着材とオーラルセラミック修復物との間の強固な接着力を生み出すために非常に重要なのが、
セメンテーションの準備としてのセラミックス表面処理です。
詳細の手順については、各セメントの取扱説明に従ってください。
1.修復後物の前処理
接着のための修復物の前処理は、接着剤とオールセラミックス修復物の結合を生み出します。
以下の事項を守ってください。
- ■IPS e.max プレスはアルミナ(Al2O3)またはガラスビーズでブラスティングしないでください。
- ■エッチングした面を汚さないために、試適はエッチングの前に行います。
- ■流水およびエアー乾燥によって修復物に清掃します。
- ■接着性レジンセメントおよびセルフアドヒーシブ接着では、接着強度を高めるために、
接着面をモノボンドプラスでシラン処理します。
2.歯面の前処理
テンポラリーを撤去し、清掃します。前処理の前に、試適を行い、咬合のチェックをしてください。
修復物の調整が必要な場合、最終装着前に口腔外で行ってください。
前処理は使用する接着方法によって異なりますので、各取扱説明書に従ってください。
IPS e.max に関する詳しい情報は
「Ivoclar Vivadent Japan」のホームページでもご覧いただけます。
e.maxの主成分であるニケイ酸リチウム(ガラスセラミックス)は硬さがほどよいので、すり減ったり、噛み合う天然歯を傷めたりすることがありません。またその天然歯の寿命を延ばし、安全かつ快適に使用することができます。曲げ強度(割れにくさ)は、通常のセラミックスの約4倍(400MPa)あります。
天然歯と分子レベルで強固に接着するのがe.maxの特徴。治療箇所のすき間から汚れや細菌が入り込まないので、きちんと手入れをすれば治療箇所から虫歯になることはありません。
- ジルコニアとイーマックス(e.max)の使い分けについて
- e.maxとジルコニアの使い分けについては、強度と審美の兼ね合いでご検討ください。